「未来が見えない…」そんなあなたへ。キャリアの描き方「積み上げ式アプローチ」とは?
はじめに
「将来どうなりたいか、なんて言われても…」 キャリア面談や自己分析で、未来の目標を立てることに苦手意識を感じている人、意外と多いのではないでしょうか。
無理に壮大なゴールを掲げる必要はありません。そんな時は、まず「積み上げ式アプローチ」で、自分と向き合ってみませんか?
この記事では、未来のイメージがまだ持てていない人にピッタリな「積み上げ式アプローチ」について、具体的なやり方も含めてまとめてみました。
「積み上げ式アプローチ」とは?
これは、「現在地」や「過去の経験」からスタートして、その延長線上に未来を描いていく考え方です。
「今の仕事でこんなスキルが身についたな」 「そういえば昔、〇〇をやっている時が一番楽しかったな」
といったように、自分の経験や強み、好きなことを一つひとつ積み上げて、「じゃあ、この先どこに進んでみようか?」と、進むべき方向性を探していくスタイルです。
こんな人におすすめです!
- 将来の目標や夢が、まだハッキリとは見えていない人
- まずは自分の強みや価値観を再確認したい人
- キャリアについて考えると、漠然とした不安を感じてしまう人
具体的な進め方【3ステップ】
では、実際にどうやって進めるのか、簡単な3つのステップで見ていきましょう。
ステップ1:現在を知る(CAN / WILL)
まずは「今」の自分を棚卸しします。
- CAN(できること): 今の仕事で身につけたスキルや、得意なことは何ですか?
- WILL(やりたいこと): 今の仕事の中で、比較的「好きだな」「面白いな」と感じる業務は何ですか?
難しく考えず、小さなことでもいいので書き出してみるのがポイントです。
ステップ2:過去を振り返る(VALUE)
次に、これまでの経験を振り返り、自分の「価値観」を探ります。
- VALUE(大切にしたいこと):
- 今までで、一番やりがいを感じた経験は何ですか?
- 時間を忘れるくらい夢中になったことは何ですか?
- 逆に、これだけはやりたくない、と感じたことは何ですか?
楽しかった経験や、やりがいを感じた瞬間に、あなたの「価値観」のヒントが隠されています。
ステップ3:未来を探す(NEXT ACTION)
ステップ1と2で見えてきた「CAN」「WILL」「VALUE」を掛け合わせて、未来の方向性を探ります。
- NEXT ACTION(次の一歩):
- 見えてきた強みや価値観を活かして、次にどんなことに挑戦してみたいですか?
- いきなり大きな目標でなくてOK。「今の部署で〇〇の仕事に少し関わってみたい」「〇〇の勉強を始めてみたい」といった、小さな一歩を考えてみましょう。
メリットとデメリット
メリット
地に足のついた考え方ができるのが最大のメリットです。過去の成功体験などから自信をつけながら、「自分ならこれもできるかも」と、着実に一歩を踏み出せる安心感があります。
デメリット
一方で、現状の延長線上でしか未来を考えにくく、自分の可能性を無意識に狭めてしまう可能性があることには注意が必要です。
まとめ
今回は、キャリアと向き合うための「積み上げ式アプローチ」についてまとめてみました。
未来が見えなくて不安な時は、まず「今」の自分と「過去」の経験に目を向けてみてください。そこに、あなただけのキャリアを築くためのヒントがきっと隠されているはずです。





